2011年6月29日水曜日

オーダー ナラ ローテーブル

子供は本当によくケガをする。

転んだり頭を打ったり・・・。特に男の子はケガをする頻度や度合も大きい。

テーブルの下に物を落として、拾って立ち上がる時に頭を打つ・・・。

ヒヤヒヤするので目が離せない。離したすきに『うえ~んっ!』の繰り返し。

今回オーダーを頂いたお客様にも小さなお子さんがいらっしゃる。

お子さんの安全を考えて角は鋭すぎず丸すぎず。

木のぬくもりを感じることができる無垢のナラの板目のローテーブルを作ることに。

あまり丸みを意識して野暮ったいデザインにならないように心掛けた。







天板はスイツキというしっかりとした反り止めがほどこされているので

幕板はなく、すっきりと。



天板の丸み とても優しいカタチ



天板との対比で脚の内側を優しくカット





天板は板目の模様の強い部分と少ない部分を交互に接ぎ合せた。



この蝶のような形のものは『チギリ』といい、板の割れを防ぐ為に行うもの。

無垢の板は円柱だった樹を板にするので力がかかっていたのと反対へ動こうとする。

製材したあとに数年寝かせて乾燥させたり、人工乾燥器にいれたりして

できるだけ動かない状態にして使用するのだが、日本は四季があり気温差もあれば

湿度も変わる。

この板も美しい模様のナラだったがほんの少し割れが入ってしまった。

天板を他の板に変えるか悩んだ時に、『お客様がお子さんに無垢の木の良さを

感じるものを使わせたい』とおっしゃっていたことを思い出し

木は呼吸をしてわずかながら動くという事を感じてほしいと思った。

お子さんが成長し、ご両親が色んな思いを込めたローテーブルだと気が付いてくれる時を

永く待つことにしよう。ゆっくりと。

2011年6月28日火曜日

絵本

人と人の出会いは私にとても『わくわく』をくれる。

今回もまた。

以前ふらっと立ち寄った女性に椅子やソファーのお直しができるか尋ねられ、ご両親の

形見であるソファーや椅子、テーブルなどをお直しさせていただくことに。

色々お話をしていて私の息子の話になり、お客様の娘さんが絵本作家をしているそうで

娘さんの絵本を息子へとプレゼントして下さいました。

私は絵本が大好きで(きっと私の父と母が沢山読んでくれていたからだと思う)

息子にも沢山絵本を読んであげたいという思いがある。

そしてこの絵本。

作、絵ともにスミカワテルコさん『ピーちゃんのわくわくないちにち』『ピーちゃんのバッグ』

自由奔放なピンクの猫のピーちゃんにとーってもわくわくさせてもらえます。

絵本全体の色合いがとにかくキレイ!そしてイラストもすごく個性的!!

あっという間に私も息子もピーちゃんが大好きになりました。

わくわくな出会いに今日も感謝!!!ありがとうございます。

2011年6月27日月曜日

♪HAPPY BITHDAY♪

6月 今年は梅雨らしく雨の多い月 そして息子の誕生日 

息子が生まれた日は梅雨の晴れ間 気持ちがいい日だった。

今年で3歳 早いものだ。 息子がお腹にいるときもギリギリまで働いて、0歳のうちに

保育園に入れて泣いている息子を気にしつつ仕事をしていた。

息子が熱を出すたびに仕事をしている自分を責めたりもした。

人一倍甘えん坊な息子のために、3歳の誕生日は楽しい日にしてあげたいと思った。

電車が好きな息子と5月は鉄道博物館に2回行き(1度連れて行った後に何度もリクエストが

あったので)

旦那さんに息子をディズニーランドに連れて行きたいと話すとすんなりOK

なんと旦那さんは修学旅行いらいの20何年ぶりかのディズニーランドだそうで(笑)

お疲れの旦那さんと息子を後部座席に乗せて出発~!!

駐車場に着き、入口の建物を見ながら『どこかなぁ~?なにかなぁ~?』と息子

目を☆キラキラ☆させて走る息子は知らなくても楽しそうな場所だと感じている様子


空いていたので殆どのアトラクションが5分くらい。リクエストでプーさんももう一回!

バースデーシールを付けていたのでキャストの皆さんがいたるところで『オメデトウ!』

照れながらもすごく嬉しそうでした。

1番並んだミートミッキーではミッキーに抱きしめられて嬉しくてミッキーにチューしてました!

息子も私たちも大満足の魔法のような1日・・・。息子にも旦那さんにもありがとう。

また楽しく元気にすごせますように。

え゛~!帰りも私が運転・・・。いつも頑張ってくれてるもんね・・・。ありがとう。

2011年6月25日土曜日

オーダー ナラ デザインテーブル & 漆家具修理

今から2か月ほど前にお客様よりテーブルのお直しの仕事のお話を頂きました。

お客様のお婆様が使われていたテーブルを譲り受け使いたいが、漆のテーブルで表面の状態が

よくないとのこと。 薬品で剥離をして漆を塗りなおす予定で大切なテーブルをお預かりしました。

見させていただくと漆でも『虫食い塗り』のような変わり塗を施したものでした。

剥離をすると模様が失われてしまうので、傷などを修復して上から塗装でコートする方法に切り替え

させていただきました。

テーブルの納品の時にソファーテーブルを作ってほしいとお話をいただきました。

お客様ご夫婦のご自宅はダークカラーを基調としたお部屋で、床や壁などは教会のような佇まい。

そして壁一面が黄色い本棚になっていて、鮮やかな黄色が注し色のゴシックモダンな雰囲気。

お使いのダイニングテーブルやテレビ台も個性的なので、シンプルなものより少し個性的な

ソファーテーブルを作らせていただくことに。

『美大生に戻ったような柔軟な思考』でデザイン。


サイドの脚の部分を大きさの違う板を交互に積み重ねて、その一つ一つにテクスチャーをつけ

視覚的にも触覚的にも面白いものに。



組みあげるイメージで置いてみる



天板を接ぎ合わせる



特殊な塗装を塗り重ねていくとこんな色、風合いに・・・

素材はお客様のダイニングテーブルと同じ無垢のナラ材に。


天板は虎斑(トラフ)の美しい部分を厳選した柾目を使用

天板面とサイドのテクスチャーの違いがとても美しい




お客様ご自宅にて。

ご夫婦で大学で心理学を教えているそうで、やわらかい雰囲気で元美容師の私がとても素敵だな

と感じるヘア&服装をしている奥様と、いつもにこにこして癒される優しい旦那様と、挨拶に足に

すりよってくる猫ちゃんと臆病な黒猫ちゃん2匹。

そんな素敵なご家族の家具を作らせて頂いたことに感謝します。ありがとうございました。

2011年6月15日水曜日

オーダー ナラ ダイニングテーブル

ダイニングテーブル それは家族が集い 会話をし 食事をし 時には勉強や仕事をする

いわば家の中心となる大切な場所。

このご家族との出会いもまた縁だったのかなと強く感じてしまう

小さなお子様連れで来店されたご家族は色んな家具屋さんを巡り、目が肥えているように

感じられた。 ふと話しかけた時に 他店で買おうか悩んでいるダイニングテーブルがあると

話して下さった。その話を聞きながらまだ買うにいたっていない部分を聞き、このご家族の

ご希望にそうものをお作りできるのではないかと感じて色んな話をさせていただきました。

そして最終的に埼玉の自社工場にて実際ダイニングテーブルに使う板(木目や組み合わせ)を

選んでいただくことに。

それはお客様のダイニングテーブルへの思いと私たちの家具作りへの思いが通じたもの。

永く娘さん達の成長と共に大切に使って頂けることを思い描きながら・・・。



選んでいただいたナラの板目 幅広のいいものです



塗装をするとこんな風合いに


天板の裏は無垢の板が反らないように、スイツキというそり止めの中でも一番最上級の技法で

製作しました。



広いリビングでもこの存在感



作らせていただいたお客様に感謝です。ありがとうございました。

2011年6月7日火曜日

オーダー ナラ ダイニングセット 大先輩

6月2日、例年より少し早い梅雨の雨の中 コンパステーブルとストライプチェア 4脚を

納品させていただきました。

ご夫婦で2度デルビアンコに来店して下さり、コンパステーブルのデザイン、木目のはっきりした

板目、そして風合いのあるブラウンすべてを気に入って下さり注文して下さいました。

私自身もストライプチェアを自宅で使っているのですが、身長が150cmなので少し低くしたものを

使っています。かかとがしっかりつくと、より疲れにくくなるからです。

今回はご来店の際に座っていただき少し低くすることをご提案させていただきました。

椅子に合わせてコンパステーブルも低く。

ご自宅には濃い色の家具が多く、ブラウンのコンパステーブルが空間のアクセントとなりました。

お茶を頂きながらお話を伺うと、なんと旦那様は武蔵野美術大学を卒業されていて、

デルビアンコ制作スタッフの大先輩でした!あまりの嬉しさにさらに話がはずみました。

そして、お客様はなんと人間国宝である富本憲吉さんのお孫さんであることもわかり

昭和62年の『府中市郷土の森・博物館特別展 富本憲吉 白磁と模様』の冊子を頂きました。

ご自宅には富本憲吉さんの作品が沢山飾ってありました。



そしてもう一つ。 奥様が自宅一部を開放してボランティアで図書館をしているということで

そのお部屋も見せていただきました。

自分が小さい時に読んだことのある本や、自分の息子の大好きなトーマスなど驚くほどの数の

絵本や児童書が二階に並んでいました。そして私の息子にと私物の絵本を下さいました。



今までもそうですが、今日もなんて素敵なご夫婦に巡り合えてその生活の一部を永く共にする

家具を作らせていただけたという喜びでとても胸がいっぱいになりました。

9月からまたボランティア図書館を再開するそうなので、是非息子を連れておじゃましたいと

思います。

ありがとうございました。